マーケッターの憂鬱

森です、

先日、都内で開催された、
TechCrunchのイベントに
行ってきました。

TechCrunchとは、
スタートアップ企業の紹介や
インターネット業界の重要なニュースを扱う
テクノロジーメディアとして有名です。

今後、スタートアップに出資をしていく
ベンチャーキャピタルを作るにあたって、
そのリサーチも兼ねての出席でした。

今、市場はお金あまりで、
できたばかりの会社や、
できたばかりのプロダクトに
巨額の資金が集まっています。

昨年、2018年に集まった
スタートアップ資金調達額は、
前年比22%増の3848億円。

過去10年で最高の数字です。

これまで6年連続で増加しており、
この流れはもう少し続くのでしょう。

ちなみに昨年の調達額1位は、
タクシー配車アプリ開発の
ジャパンタクシーです。

トヨタやNTTドコモから
総額123億円を調達しました。

僕たちが参加したイベントでも、
大学を卒業したばかりの起業家が
登壇して話していました。

食に関するプロダクトで
5000万ほどのお金が集まり、
これから世界展開していくそうです。

確かに話していることは壮大で、
世の中の暮らしは便利に
なるかもしれません。

でも、まだユーザー集めの段階で、
マネタイズもできていない状況です。

スタートアップ界隈を見てみると、
このような事例は多いです。

彼らはプロダクトありきで、
いかにエッジのきいたプロダクトで
ユーザー開拓ができるか?

ここにフォーカスしています。

当然、その間にかかるコストは
膨大なものになるので、
ベンチャーキャピタルが入って
資金面の手助けを行います。

出資する側も10社中1社でも
大化けすればOK、くらいの感覚です。

化けてユーザーが集まったら
バイアウトして売り抜けるか、

さらに資金を集めて
上場まで一気に突き抜けるか、です。

こうした話を最近よく聞いて、
その度に思うことがあります。

僕たちはマーケティングが仕事です。

社長の仕事はマーケティングで、
常に市場をリサーチしています。

ビジネスを立ち上げる時も、
プロモーションする時も、
すべてマーケティングありきです。

つまり、

・市場が求めているものは何か?
・誰に、どんなメッセージをなげるか?
・そこから何人が集まりそうか?
・集まった人にどんなオファーをするか?
・マネタイズの方法は?

などを設計して、
いけると判断したらGOです。

でも、スタートアップのやり方は
これらとはまったく違うんですよね。

僕たちはあくまでも
マーケットインの考え方で、

市場リサーチをもとに、
世の中から求められるものを
提供するのが仕事です。

でも、その反対に、

まだ世の中の人が気づいていない、
でも需要が満たせてないであろう
プロダクトを作って打ち出すのが
スタートアップ界隈のやり方です。

この違いが見ていて、
なるほどな〜と感じました。

でも…

言葉は悪いかもしれませんが、
夢見がちなことを言うのは良いですが、
利益を出すという至極当然のことが
できないのはどうなのか?

という気持ちもあります。

そもそも、

マネタイズできない=信頼がない

とも言えますし、
ビジネスとして
成立していません。

今の価値を見ているのではなく、
将来の価値に投資をしているので、
今、マネタイズができなくても
いいのかもしれませんが、

マーケティングを生業としている
人間から見ると不思議な気持ちになりました。

何年かに一度、
世界を変えるような
プロダクトは生まれます。

iPhoneは世界を変えた。
確かにそうです。

でも、多くの、

”世界を変えるプロダクト”

は、目の前のたった1人の
人間も変えることはできません。

僕はこうした光景を見て、
踊る大捜査線の青島刑事の
言葉を思い出しました。

「事件は会議室で起きてるんじゃない
現場で起きてるんだ」

この言葉を少し変えると、

「ビジネスは企画書だけでは何も始まらない
目の前の人を救って価値があるんだ」

きちんと利益を出し、
社会に貢献していく。

これが商売の
あるべき姿なんじゃないかと。

でも、商売人として生きる以上、
このような世の中の流れには
敏感になっていないといけません。

言ってみればソフトバンクの孫さんも
株主総会とかで将来のビジョンを語って
市場からお金を集めています。

いまいまの直近のことだけ見ていても
実現できない世界があるのは事実。

スモールビジネスではなく、
ここからさらにステージをあげて
大きな規模でビジネスをするのであれば
こうした考えも必要なのかと思った出来事でした。

でも、今後、
スタートアップに出資していく
ベンチャーキャピタルも作ります。

おもしろいアイデアや
プロダクトがある方は
どこかでプレゼンしてもらう
機会もあっても面白いと思います。

ネタがある方はぜひ。

本日は以上になります。
またメールします!

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